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2026.10.24 / BRAND / UNIQLO / F.RISSO

ユニクロ×フランチェスコ・リッソ第2弾。感性と3Dニット技術が生む商品価値

立体的なカラーニットを配したAI生成イメージ。UNIQLO F.RISSOの実際の商品ではありません。

10月30日発売の「UNIQLO F.RISSO」は、セーター5型と小物2型を展開する。デザイナーの表現を製造技術と販売基盤で商品に変える協業は、話題づくりを超えて何を生み出せるのか。

FACTS / 夏に続く第2弾、発売は10月30日

ユニクロは2026年10月20日、フランチェスコ・リッソとの「UNIQLO F.RISSO」ニットウェアカプセルコレクションを発表した。発売予定日は10月30日。フルラインナップは105店舗と公式オンラインストアで取り扱う予定だ。発表と発売は別の日であり、記事公開時点では発売前となる。

2026年夏に続く第2弾で、計7アイテムを展開する。公式価格はニット3,990〜4,990円、ビーニー1,500円、ソックス590円。ただし、7型すべてが3Dニットという意味ではない。3Dニット技術を使うセーター5型に、ビーニーとヒートテックソックスを加えた構成で、小物2型は3Dニットの対象外と明記されている。

公式説明は、薄手のタートルネックやモックネックポロ、ボリュームを楽しむVネックやボートネックなどを紹介する。ヴィンテージニットを着想源とし、配色と立体的なシルエットを通じて日常の装いに変化を加える提案だ。

TECHNOLOGY / 技術は、どんな形を可能にするか

3Dニットは、立体的に編み上げることで、肌あたりとシルエットの自由度を両立させる技術だ。今回の公式発表は、機械の精密さを使いながら、手仕事を思わせる自然な表情を目指したというリッソの制作意図を説明している。

「縫い目のない」という表現にも条件がある。公式注記では、ラベル資材の取り付けや補強目的など、一部に縫製を用いる場合がある。完全に縫製工程が存在しない商品や、製造コストを必ず引き下げる技術とまで解釈してはいけない。

製造技術の経営的な価値は、工程の合理化だけでは測れない。従来の設計では表現しにくかった形や着心地を、顧客が選ぶ理由に変えられるかが重要になる。今回の協業は、技術の機能説明を、着たいと思える商品へ翻訳する試みとして読める。

BACKGROUND / デザイナーと事業基盤の接続

リッソは2016〜2025年にマルニのクリエイティブ・ディレクターを務めた。GUは2026年1月8日に同氏のクリエイティブ・ディレクター起用を発表している。UNIQLOでの個別協業と、GUでの役割は分けて理解する必要がある。

ユニクロとリッソの関係は今回が初めてではなく、2022年には「UNIQLO and MARNI」を手掛けている。ユニクロには、2017年秋冬に始まったJW ANDERSONなど長期にわたる協業の蓄積もある。共通するのは、外部の創造性と、商品を一定の品質・価格で届ける事業基盤を組み合わせる点だ。一方、今回のニットに焦点を絞った企画と、長期協業全体の展開は、対象商品や継続期間が異なる。同じ成功モデルだと結論づける段階ではない。

ANALYSIS / 単発の集客を、次の商品価値へ

協業は新しい顧客に接してもらう機会になり得る。普段とは異なる色や形を入り口に、店舗やECへ訪れる理由が増える可能性がある。ただし、協業単独の売上、新規顧客数、利益は確認できず、効果が実証されたとは記載しない。

経営上は、発売直後の話題だけでなく、継続して着られるか、品質や価格に納得が得られるか、その後もブランドを選んでもらえるかを見たい。デザイナーの表現を量産へ落とし込む過程で得られる知見も、将来の商品開発の資産になり得る。

ただし、今回の商品が通常商品へ転用されると決まったわけではない。顧客の反応や製造上の学びを次の開発へつなぐ仕組みを持てるかという、FASHION SHIFTの分析である。技術と感性の接続を、一度の販売で終わらせない運営が問われる。

編集長・竹内 真はこう見る

ユニクロのデザイナー協業で注目したいのは、単に有名デザイナーの名前を借りて商品を売ることではない。

ユニクロには、素材開発、生産技術、品質管理、世界規模の販売基盤がある。そこにデザイナーの感性が加わることで、通常の商品開発だけでは生まれにくい商品や、新しい顧客との接点をつくることができる。今回の3Dニットは、その分かりやすい例だと思う。

高い技術力があっても、消費者に欲しいと思ってもらえなければ売れない。一方で、優れたデザインも、価格や品質、生産体制が伴わなければ大きな事業にはならない。デザインと製造技術の両方を組み合わせて、手の届く価格で提供する。そこにユニクロの強さがあるのではないか。

コラボレーションは将来の商品開発のヒントを得る機会にもなり得る。話題づくりだけで終わらず、その後の商品開発やブランド価値につなげられるかが重要だ。

SOURCES / 出典・元記事URL

株式会社ユニクロ:MADE FOR DREAMING『UNIQLO F.RISSO』Knitwear Capsule Collection 2026/2026年10月20日11時
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000076227.html

ユニクロ公式プレスリリース:UNIQLO F.RISSO Knitwear Capsule Collection 2026/2026年10月20日
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/corp/press-release/2026/10/made_for_dreaminguniqlo_frisso_1.html

ユニクロ公式:UNIQLO F.RISSO 2026年ニットウェアカプセルコレクションの販売について/閲覧2026年10月24日
https://faq.uniqlo.com/articles/Knowledge/100015816

ユニクロ公式:フルラインナップ取扱い店舗/閲覧2026年10月24日
https://www.uniqlo.com/jp/ja/special-feature/collaboration/uniqlo-f-risso/26fw/store

ファーストリテイリング:ジーユーのクリエイティブ・ディレクターにフランチェスコ・リッソ氏を任命/2026年1月8日
https://www.fastretailing.com/jp/group/news/2601081538.html

ファーストリテイリング:新しいジーユー、はじまる。2026年秋冬コレクション/2026年7月14日
https://www.fastretailing.com/jp/group/news/2607140800.html

ユニクロ:2026年サマーカプセルコレクション/2026年6月4日
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/corp/press-release/2026/06/made_for_dreaminguniqlo_frisso.html

ユニクロ:ホールガーメント技術による革新的なニット/2018年8月30日
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/corp/press-release/2018/08/18083011_3dknitfinal.html

島精機製作所:WHOLEGARMENT技術紹介/閲覧2026年10月24日
https://www.shimaseiki.co.jp/wholegarment/

ファーストリテイリング:UNIQLO and JW ANDERSON Collection/2017年7月18日
https://www.fastretailing.com/jp/group/news/1707181800.html

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AI生成イメージ。紹介企業の実際の店舗・商品・社員、技術や過去の記録写真ではありません。